◎最後に、喪うと取り返しのつかないお宝としての伊勢湾の自然を挙げて見ませう
○伊勢湾の海は、外海からの黒潮分流の潜入・木曽三川の淡水流・海底からの上昇流など
がダイナミックに躍動する、生態系も複雑で豊かな海と言えます
○湾内の貴重な常滑沖の藻場が空港島建設後も「海の牧場」となることを願っています。
○季節ごとの強い卓越風の中に林立する大小さまざまの風車は、自然と共生する新しい　
風景として産業観光の目玉の一つとなるでせう。
○今では貴重なお宝に「砂と砂浜」があり、伊勢湾の砂浜は木曽三川上流のダム、河口堰
建設などによってやせ細り、また埋め立てられて白砂青松の自然海岸は激減しました。
その中でも常滑の多屋海岸はこの夏もウミガメが産卵に上陸している貴重な砂浜です。
○古来、伊勢湾奥の河川から流れ込む「土砂」などが堆積する名古屋港は絶えず浚渫が必
要ですが、その土砂の受け入れ地である「ポートアイランド」も将来のお宝で、咲き乱れ
る菜の花や藤前干潟と並ぶ渡り鳥の天国のままでも、人工的な名古屋港口にあって貴重な
「緑のシンボル」として往来の本船のオアシスになるのではないかと思います。